1990年代に流行したファッションに「厚底ブーツ」があります。
普通のブーツはかかとにあたるヒール部分だけを高くしていますが、厚底ブーツはかかとからつま先までの靴底全体に厚みをもたせたものです。
日本の厚底靴ブームは、まず1970年代に流行した男性向けの「ロンドンブーツ」があります。
こちらは足首までのブーツで、ヒールは10センチ。
背を高く見せたい男性の間で大ヒットしました。
それに対し90年代の厚底ブーツは女性用。人気歌手がはいていたところからブームが始まりました。
こちらも当初は10センチそこそこだったのですが、どんどん厚みを増してついに20センチ以上に!
しかしこのブーツの困ったところはとにかく歩きにくいことです。
足が重石をつけたようになるので、早足では歩けませんし、なにより疲れやすくなります。
また竹馬に乗っているように不安定になるので、ねんざしそうになったり転びやすくもなりました。
ブレーキを踏み切れずに自動車事故を起こす女性も現れ、「厚底ブーツは危険」という意識も広がりました。
ブームが去ったあとに印象的だったのが、「ブーツの靴底を削ります」の広告です。
不便すぎるファッションは、もう流行しないかもしれませんね。