紅茶キノコ|あの頃は何が流行ったの?

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紅茶キノコ

「紅茶キノコ」は昭和40年代末期から昭和50年代まで流行した飲み物です。
シイタケか何かを漬け込んだお茶を想像しそうになりますが、キノコはまったく関係ありません。
白くぶよぶよした膜が浮かんでいる発酵した紅茶で、この膜がキノコに似ているために紅茶キノコと呼ばれたようです。

紅茶キノコはモンゴル原産。北のシベリアに伝わり、地元民の間で飲まれていました。
最低気温マイナス73度を記録する場所もあるシベリアでは、紅茶キノコは貴重な栄養補助食品でもあったのです。

作り方は保存ビンに紅茶と砂糖を入れ、そこに「株」とも呼ぶゲル状の菌の苗体を加えて2週間ほどかけて発酵させます。

できあがった酸っぱい紅茶は1日1杯飲めば血圧が下がる、水虫が治る、肌がつやつやになると言われ、健康食品ブームを巻き起こしたのです。
紅茶にはった膜を別の紅茶に入れれば簡単に同じものが作れるので、ご近所でおすそ分けをして爆発的に広まりました。

この菌をココナツミルクに入れてできたものがナタデココ。
見た目は少し気持ち悪いですが、口にしても特に害のあるものではありません。

日本中が熱くなった紅茶キノコですが、だんだん効果に疑問を持つ声が出てきます。
最終的に専門家が「雑菌を扱うので有害の可能性もある」と見解を示し、これがきっかけでブームは一気に収まっていきました。

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